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【2019/6/12配信】日本の年金制度【基礎編】【山田太郎のさんちゃんねる文字起こし】

【第335回】日本の年金制度【基礎編】〜まずは、制度の基本を理解しよう〜【山田太郎のさんちゃんねる】


こちらの動画の一部を文字起こししました
今回の特集から再生したい方は→こちら←からどうぞ

出演者紹介

○ 山田太郎前参議院議員 Twitter 表現の自由を守る会 代表
○ 坂井崇俊さん Twitter 山田太郎さんの秘書・AFEE編集長
○ 萌生めぐみさん Twitter アシスタント・ちびキャラ絵師・声優

※特に記載が無い場合はすべて山田太郎さんが発言しています

今日はいま話題になっている『老後年金2000万円必要だ問題』ですね、まぁ月々5万円、十分な生活をしていくには足りないんじゃないかというようなことが言われてですね、実際に問題になった金融審議会「市場ワーキング・グループ」報告書というのを手に入れました。これにどういうことが書いてあって何が問題になってるのか、ということを今日しっかりお伝えします。

問題になっている「市場ワーキング・グループ」報告書について

※今回問題になっている報告書は こちら で公開されています

ちょっとこれ最初に言っておくと、このレポートそもそもおかしいレポートなんで、年金の問題を出すんだったら厚労省がやっているワーキング・グループのはずなんですね。
これは金融庁がやっているワーキング・グループなんですけども、この報告書ははっきり言うと、金融商品を売りたいんじゃないかと、iDeCo(個人型確定拠出年金・確定拠出年金法に基づいた私的年金制度)とNISA(少額投資非課税制度・株式や投資に対して年間120万円を上限に非課税とする制度)を売りたいから作ったんじゃないかとしかちょっと思えない。

20190612資料1

発端はどういうところから来たかと言うと、この報告書の10ページにあるんですけれども、これ何が言いたいかというとですね、年金等で入ってくるお金が月々209,198円、出ていくお金が263,718円、なので差し引きすると約5万円強が足りませんということなんです。

ちょっとここで、1つ私はこの資料に対して文句が言いたいのは、これ平均とは言うんだけれど、どういうケースだかよく判らないんですよ、家計もいろんなパターンがあって、独身の方もいるし、夫婦でも何歳のケースなのか、年金をもらい初めてどういう状態なのか全然判らないんです。

この(資料の)家計の中身も見てみたんですけどもあまりにもちょっと平均と思えないような構成になっているので、年金そのものが足りませんということを言いたかっただけ、足りないから(iDeCoやNISA等の)金融商品を買って、投資の能力を付けましょうっていう資料なんですよ、だから趣旨が、この資料は今騒がれているような内容とは違う。


年金の仕組み(積み立て方式と賦課方式)

年金制度は戦後に始まって、始まった時は完全に積み立て方式だった。積み立てって何かと言うと、要は将来自分がもらえるように、政府に対して積み立てて預ける、で政府はそれを運用して、インフレで値段が上がっていくからね物の、それに負けないように運用して、歳をとったらその中から渡していく、こういう仕組みのつもりだったんです。

年金制度が少しおかしくなってきたのは何かというと、2つの問題が起こっちゃった。1つは強烈な戦後のハイパーインフレ、つまり預かってはみたものの、物価の方がバンバン上がっちゃったわけですよ。だから積み立てがうまくいかない、ということで賦課方式って言うんだけれども、積み立てるんじゃなくて、現役世代から集めてそのまま高齢者に渡した方が合理的だっていう考え方が出てくる。

それからもう1つ、昔の人というか今のいわゆる高齢者で年金をもらっている人は、若い人がこれからもらおうとしているものについて比べた場合もらいすぎなんですよ。どういうことかと言うと、実は今まで積み立てた金額のだいたい4倍から5倍出てるんですよ、例えば1000万円積み立ててあったら4000万円もらってるんですね、名目で。で今の人たちはどういう計算をされてるかというと2.3倍、で僕はちょっと2.3倍も厳しいと思ってます。

インフレ率とか賃金上昇率やいろんな問題を加味した場合に2.3倍って想定をされているんですが、たぶん2.3倍もらえないんじゃないか、もっと言っちゃうと、ある時期からはマイナスになる可能性がある。それが何歳なのかということはちょっと細かく計算が出来ない、前提の係数がちょっと多すぎちゃってですね、ただいずれにしても、今の高齢者はその政策的に本当は集めなきゃいけない、そのインフレに負けないだけの保険料を取らなきゃいけなかったのに、安く抑えちゃったんですよ。

これはもう正直言うと時の政府、その当時の政府が不人気な政策をやりたくないから、本来もうちょっと保険料集めとかなきゃいけなかったことに対して集めてない。つまり積み立て方式が崩れて行っちゃったんだよね、インフレとそれから積み立て不足というか実際の保険料を抑えた。賦課方式になったのは、そういう2つの事情があった、というふうに言われています。

年金はいくらもらえるの?

まず年金は1階と言われる国民年金、基礎年金と言いますが、国民年金っていうのを全員が強制的に払わなければいけないということ、その上に厚生年金となります。厚生年金は2階なんですが、これは民間(企業)等に勤めている場合に、会社が半分、自分が半分納めるということで、集められている年金なんですね、なので65歳から給付ってことになってますが、もらえる年金ってのはこの国民年金と厚生年金。

ただしこの3号だとか1号だとか2号って書いてありますが、2号っていうのは基本的にサラリーマン(正規雇用)、どっかに勤めている人が給料から天引きされているもの、で1号というのは自営業(フリーランスや非正規雇用を含む)、3号ってこれ何かっていうと、基本的にもともとはいわゆる主婦の人を想定しています。

20190612資料2

まず皆さんに最初に理解してもらいたいのは国民年金と厚生年金ってのがあって、それぞれの年金、どれに入っているかによってもらえる金額が違う。

じゃあ国民年金の特に基礎年金、老齢基礎年金と言われますが基礎年金はいくらかというと、2018年度で月額6.5万円、国民年金しか納めてなかった人は、たった6.5万円しかもらえません、これをもって公助だと言っても厳しいよね。

じゃあ厚生年金をずっと納めてきた人、これ40年間というのが前提で必要だということになってますが、夫婦2人でこの老齢年金、さっき言った国民年金もまとめて、2018年度で22万1200円です
(※厚生年金の金額は実際の収入によって変わります、上記金額は一例です。)

萌生めぐみさん「全然違う」

そうなんです。で、今日のこの報告書のポイントっていうのは、この月に22万円で暮らして行けるかどうかなんですよ、これが27万支出がある人は5万円足りないということになるし、いやいや我々は20万でってことになれば年金+2万円貯金ができるということなんであって、5万円足りるか足りないかって議論は私はちょっとナンセンスだと思ってます。

むしろ私はどっちを問題にしたいかというと、これで生活できるできないっていうこともあるんですが、実はこれがですね、マクロ経済スライドを含めてどんどん減っていくという、今は年金の作り方になっているということは知ってもらいたいです。このことは全然今回触れられてないし、野党も追求してない。

ちょっとここまででまとめちゃうと、結局年金の最大の問題というのは、サラリーマンをモデルにしちゃった、40年間終身雇用である程度の会社にずっと勤め上げ、仮に転職したとしても、同じように正規の社員としてずっと40年間勤め上げた時に…

坂井崇俊さん「夫婦っていう前提」

そう夫婦っていう前提もあって、例えば定年が65歳で65歳から年金をもらえるという制度になっているけれども、75歳から80前に亡くなるという前提で作られています、それぐらいが戦後の寿命だったから、それがもう前提として崩れているので、日本の年金制度がきちんと見直されていないなと思うのは、100歳まで生きるかもしれないから。

この年金の問題は語られてないけど、終身雇用が終わった無くなったということを、経済界も言っている、みんなも感じていることは、年金の制度も一緒に議論してあげないと、今みたいに非正規が増えてきたり、終身雇用じゃなくなっちゃったってなると、国民年金だけを納めてても、そんなもんぜんぜん食っていけないんですよ、ここは僕は政府は隠しちゃいけないと思うし、若い人にきちっと説明をしなきゃいけない、5万円足りなくて2000万どころじゃないんですよ、はっきり言うと。



今回の文字起こしは以上で終わります。
かなり端折ったり省略したりしていますので、実際はどういう内容だったのか、是非動画の方で確認して頂きたいと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。

【第335回】日本の年金制度【基礎編】〜まずは、制度の基本を理解しよう〜【山田太郎のさんちゃんねる】


なお、今回紹介されたニュースは以下の1件でした。
改正放送法が成立 NHKテレビ放送 ネット常時同時配信可能に

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